リフォームをお考えになっていても、全額自己資金でまかないきれない、といった費用面でのご不安をお持ちの方は、融資を受けるのも1つの方法です。
金融機関や商品によって、金利や返済期間、審査基準等が異なりますので、どのリフォームローンを選ぶか、どの金利タイプを選ぶかによって、完済までの総支払額や返済時の利便性が大きく異なります。
無理のない資金計画で、無理のないローン設計をしましょう。
水工房では、ローンを含む資金計画についてのご相談を承っています。
「無担保型」と「有担保型」
リフォームで利用できるローンは、大きくわけて「無担保型」と「有担保型」があります。
それぞれの特徴
無担保ローン
代表的なもの | リフォームローン |
提供 | 信販会社・民間金融機関 |
担保 | 担保不要(抵当権は設定されません)←メリット |
金利 | 金利が高め←デメリット |
借入可能額 | 借入可能金額が少ない(50万~500万円程度) ※1000万~も審査によって可能な場合も。←デメリット |
借入可能期間 | 借入期間が短い(1~15年)←デメリット |
審査 | 審査が少なく、すぐに借入れしやすい←メリット |
その他 | 現在利用中の住宅ローンとの併用が可能なことも。 |
一定の要件を満たせば、住宅ローン減税の適用あり。 | |
一般的に、銀行や信販会社等でで見かける『リフォームローン』は、無担保型のものになります。
有担保型に比べて、金利がやや高めではありますが、抵当権の設定の必要もなく、審査も早く、現在利用中の住宅ローンとの併用も可能なので、あと少し資金を補いたい、といった場合には無担保型のリフォームローンを上手に活用するとよいでしょう。
弊社でも、提携ローンをご案内しておりますのでご相談ください。
■有担保ローン
代表的なもの | 住宅ローン、リフォームローン |
提供 | 銀行・信金等の民間金融機関、住宅支援機構(公的機関) |
担保 | 土地等の担保が必要(抵当権が設定されます)←デメリット |
金利 | 金利が低め←メリット |
借入可能額 | 借入可能金額が大きい(500万~5,000万円程度)←メリット |
借入可能期間 | 借入期間が長い(最長35年)←メリット |
審査 | 審査が厳しく、時間がかかる←デメリット |
その他 | 現在利用中の住宅ローン残債と併せての借り換えが可能なことも。 |
一定の要件を満たせば、住宅ローン減税の適用あり。 | |
保証料、手数料、抵当権設定登記等の手続きと諸費用が発生します。 |
有担保型は、住宅ローンに代表されるものになります。
特に、中古住宅の購入と同時にリフォームを行う場合は、銀行によっては、住宅購入費用とリノベーション費用を1つにまとめてローンを組むことができます。
また、現在利用中の住宅ローン残債とリフォーム費用を併せ、住宅ローンの借り換えたり、大型リフォームでリフォーム資金が1000万円を超えるような場合にも、金利が低く返済期間も長くできる有担保型ローンに軍配が上がります。
抵当権の設定が必須で、住宅取得時のローンと同様の厳しめの審査となりますが、相談してみる価値はあるでしょう。
金融機関へ、また弊社でもご相談を承りますので、まずはご相談ください。
民間のローン以外にも、住宅金融支援機構が取り扱うリフォーム融資や財形住宅融資など、公的なローンもあります。
公的ローンは原則として「担保型」となっていて、利用にあたってはバリアフリー工事または耐震改修工事など、一定の要件が設けられていることが多いようです。
また、巷で耳にする「フラット35」は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供される長期固定金利住宅ローンです。
フラット35(リフォーム一体型)は、中古住宅購入時にのみ使えるものですが、
公的ローンならではのメリットがいくつもあります。 フラット35についてはこちら。
「変動金利」と「固定金利」
変動金利とは、短期プライムレートに連動して変動する金利タイプのことで、毎年4月と10月の2回にわたって金利の見直しが行われます。
固定金利に比べて金利が低く設定されているところが特徴ですが、急激に金利が上がった場合、返済額もアップしてしまうおそれがあります。
一方の固定金利は、プライムレートにかかわらず、一定期間は同じ年率が適用される金利タイプのことです。
固定金利期間は何があっても金利が変動しないので安定感はありますが、逆に金利が下がった場合、恩恵を受けられないという欠点があります。
市場金利、借入金額と期間を踏まえ、金利上昇リスクを十分に考慮し、金利タイプを選択するとよいでしょう。