自然素材を使用したリフォームへのこだわり
私たちは、お客様の大切なお住まいに使用する素材の選択はとても大事なことだと考えています。
建築生態学では、「住まいは第3の皮膚」と捉え健康や生活に大きな影響を与えると考えられています。特に住まいの中で私たちが直接触れる素材は慎重に選ぶ必要があります。
また素材選びは健康性の問題だけでなく、機能性、コスト、施工のしやすさ、環境への配慮、そして意匠性などを総合的に判断する必要もあります。
お客様に安心して喜んでいただく「素材」をご提案したい。
そのためにも、まずは私たち自身が「なぜこの素材をおすすめするのか」をきちんと説明できるよう勉強することから始めました。
自然素材商品の持っている長所・短所、育った環境、生産者の想い・環境への取り組み、お客様にとって納得のいく適正価格なのかを知ろう。
私たちは、実際に素材の生産地に足を運び、生産者の方々に直接お話を伺うことで、その素材への理解をより深めることができました。
更に社内で議論を重ね、お客様に安心してご利用していただけると確信できた材料のみをご提案させていただいています。



無垢材の特徴
「自然素材、無垢の木の家は憧れますけど、お手入れとかお値段が気になって…」見学会などで皆様からよく聞かれます。
実は、皆様が思っているよりも無垢の木の家はカラダにもココロにもお財布にも優しいんですよ。
無垢材には部屋の湿度によって無垢材が水分を吸収・放出する調湿作用があり、室内の湿度を一定に保とうとします。 また、たくさんの空気を含んだ無垢材は断熱の役割を果たす作用もあり、日本の気候に適した素材と言えます。
樹種による違い
住宅用の無垢材には大きく分けて針葉樹系と広葉樹系があります。 針葉樹系の特徴は軽くて柔らかい点。コストが比較的安いというメリットと、傷がつきやすいというデメリットがあります。 ヒノキ、杉、パイン等
一般的な広葉樹系の特徴は重くて硬い点。コストが比較的高いというデメリットと、針葉樹系の無垢材に比べ傷がつくにくいというメリットがあります。 チーク ナラ チェリー等
経年による変化
無垢材は「生きている素材」です。無垢材は室内の水蒸気を吸放湿してくれます。湿度を快適に保つために伸び縮みを繰り返していますので、特に乾燥している冬は床材の継ぎ目の隙間があいたりすることもあります。弊社では隙間対策にあらかじめ木を乾燥させる含有率調整木材も使用します。
無垢材はお手入れが大変と思われがちですが、一度傷がつくと補修が難しい新建材よりも、ご自分で補修ができる素材です。 浅い凹みは水を含ませて回復しますし、浅い傷は紙やすりで表面を削る事で補修が可能です。 乾拭きや固く絞った雑巾拭きなどの日常のお手入れもメンテナンスとなりますし、天然系ワックスでお手入れする事で防汚効果や味わいが増します。 また、新建材のように新品時が一番綺麗で段々汚れていく素材ではなく、無垢材は使い込むほどに色が濃くなったり、丸みが出たり、艶が増したりと、そのお宅唯一の「味」が出て来ます。
天然のセラピー効果
無垢材は癒しの素材でもあります。
心地よい揺らぎのリズムには癒しの効果があります。天然保温性能が触れたときの肌にやさしいぬくもりを感じさせ、足で歩く際の柔らかな衝撃吸収が優しい踏み応えになります。香りは天然のアロマテラピーになります。
人気の無垢材フローリング材

強度と耐久性があり、無垢フローリングの代名詞的な存在。木目と淡い褐色の風合いが様々なインテリアともマッチします。

材が柔らかいため、かつてはフローリングに適さないと見られていましたが足腰への負担を軽減すると評価されています。

キメが細かく、摩耗に強く硬さがあります。爽やかで優しい色調に人気があり、光の当たり方で美しい光沢があるのが魅力です。

針葉樹特有の柔らかさは、素足にぬくもりと優しさを伝えます。使い込むほどに程よい飴色の艶が出てきて味わいが深くなります。

高級家具にも使われていて、きめ細かななめらかな手触りは、足の裏からも感じられます。時間が経つほどに美しくなるのも特徴です。

きめが細かくなめらかですべすべした手触りです。しっかりと重く硬く目が詰まっていて加工性も良く、品質の割に手頃なのが魅力です。

強度が高く磨耗にも強く、割れや裂けへの耐性や伸びが少ない材です。経年により色が美しく変化する点も魅力的です。
無垢材のお手入れに適した素材
キヌカ(米ぬかワックス)
日本には古くから米ぬかで床を磨く習慣がありました。
これをヒントに米ぬかに含まれるロウ分・ワックス分を主原料とし、天然素材だけを組み合わせて作った100%自然塗料が「キヌカ」です。



キヌカの原料は米ぬかと植物の種から抽出されるメドフォーム油。
共に口にいれても安全なもので、人肌パッチテストでは蒸留水並みの安全性という結果も出ています。たとえ床を赤ちゃんがなめたとしても大丈夫。
同じ自然塗料である天然オイル系塗料の臭いが苦手な方にも、キヌカは無味無臭なので塗った直後でも室内に塗料のいやな臭いが残りません。
自然素材内装材
シラス壁材
私たちがおすすめする自然素材の壁・天井の仕上げ材のひとつが、九州南部に広く分布する火山灰「シラス」を主成分とした塗り壁材です。



優れた機能性
主原料のシラスはもちろんのこと、その他の副原料も自然素材を使っているため、安心できる素材と言えます。
シラスの塗り壁材の大きな特徴のひとつがといえるのが、有害・無害に関わらず一切の化学物質を使っていないことです。
そのメリットとしては、まずシックハウスの心配がほとんどありません。
シラスは非常に細かい微粒子の中に無数の穴が開いた複雑な構造を持ち、優れた機能性を有しています。
主成分である珪酸は、除湿剤の主原料にも使われているほどの優れた調湿機能を持っています。
また、シラスに含まれるアルミナはガスの吸着性能が高く、ニオイや化学物質の分子を吸着する効果があります。
シラス壁を施工したお客様に伺うと必ず「家の臭いが改善された」「夏の湿気が気にならなくなった」などの声をいただいています。
環境と人に優しい製造工程
私たちが九州のシラス製造工場を訪れた際感じたことは、大仰な機械を殆ど使わず、非常に手づくり的な作り方をしていたことです。
砂状の粒子なので採取に手間がかからず粉砕の工程は不要であり、天日乾燥で水分を飛ばすだけで製品化できるため、生産過程が地球環境への負荷が少ないということも特徴のひとつと言えます。
また、「新二毛作の会」という地元農家の方々の取り組みは、大口の需要に対応するため農作業の合間にシラスの原料加工や袋詰めを行い、地元の何百年と続いた田園風景を壊すこと無く、雇用創出と自然環境との共存共栄を目指したシステムです。
そのうえ、シラスは100%自然素材であり、解体廃棄時に処分される際「土に還ることのできる建材」と考えられ
造り手や環境に優しい素材と言えます。
特徴
珪藻土壁は強アルカリなため養生を必要としますが、シラス壁はほぼ中世のため養生が不要で住みながらのリフォームにも適しています。シラス壁は収縮係数が小さいため、ひび割れに非常に強く仕上がりが美しいです。
和紙内装材 玉紙
玉紙(たまがみ)は日本の代表的な和紙である越前和紙をベースとして誕生した、水を弾き空気を通す超撥水和紙壁紙です。



水に弱いとイメージされがちな和紙に樹脂などで表面をコーティングし、
ベースとなる和紙の通気性や調節湿機能をそのまま活かしながら、さらに防水性を高めた超撥水和紙壁紙です。
和紙本来の持ち味をそのままに、撥水性、防汚性をプラスした使い勝手のよさが特徴です。
自然素材断熱材
セルロースファイバー
セルロースファイバーは回収された新聞古紙を主原料に防熱・撥水性能を付加した製品です。
天然の木質繊維で自然にできた小さな無数の穴があります。
無機繊維より太さが均一で、硬い針のような無機繊維に比べて様々な繊維が絡み合っています。
この繊維の絡み合いが空気の層をつくり、1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在しています。
この空気胞の存在がより一層熱や音を伝えにくくします。
さらに木質繊維特有の吸放湿性で、適度な湿度を保ちます。



羊毛断熱材
天然羊毛は夏涼しく、冬は温かい自然素材から出来た安心羊毛断熱です。
・優れた断熱性能
・優れた調湿性能
・空気中の化学物質を浄化する
・濡れても乾きが早い
・耐久性が高い
・防音性に優れている
・日がつきにくく延焼しにくい自己消化能力がある
シックハウスの原因となる有害物質も含まず、自然素材を使用した安心の断熱材です。


