築40年の狭小住宅をゆったり暮らせる住まいに

狭小住宅リフォームのリビング 住まいデータ
戸建リノベーション

  • 足立区千住東
  • 家族構成:大人2人子ども2人
  • 築:40年
  • 木造二階建て住宅
  • リフォーム面積:64.64㎡
  • 工期:53日

内部スケルトンリフォームで柱を抜いて広々空間を実現

リフォーム工事は、どうしても音や、場合によっては振動が出てしまいます。
そこで、近隣にお住まいの皆様に、工事期間にご迷惑をお掛けする旨をお伝えし、ご協力のお願いを工事が始まる前にさせて頂いております。
早速、K様邸のある足立区千住東を数件お伺いしたのですが、意外にも、空き家になっているお宅があちらこちらに…。調べてみると、このあたりは歴史が古く、かつて駅近くの住宅街として賑やかだったそうですが、今では高齢化にともなう過疎化が進んでしまっているようです。
お伺いしたご近所の方に「リフォームで若い人たちがたくさん移り住んで来て、前みたいに賑やかになるのは大歓迎だよ!」と、とてもありがたいお言葉をいただき、お礼をして挨拶を終えました。
そういえば、このあたりには古い建物が多く目に付きます。5路線も乗り入れる便利な駅の近くなのに…もったいない!リフォームで街を活性化できたら素敵だなぁと思いました。(担当アドバイザー村上)

スケルトンリフォームbefore-after図面

内部スケルトンリフォーム

工事の様子を日にちを追ってご案内

お困りごと

二階の和室

最初にお話を頂いたのは、2階の和室を洋室にして、ベッドを置けるうようにとのご要望でした。

1階キッチン写真

1階にも、暮らしにくい部分がありました。キッチンの右側には、冷蔵庫を置けそうなスペースがありますがすぐ右にはトイレがあり、扉を開けるスペースに取られてしまっています。

現況の洗面室

キッチンの隣に浴室があり、現状のキッチンは、洗面・脱衣・洗濯室を兼ねた、プライバシーの無い空間でした。

キッチンから隔絶されたリビング
 キッチンとリビング・ダイニングの間には扉があり、段差もあります。一旦調理に入ると、リビング側との会話ができません。小さなお子さんのいらっしゃるご家庭にとっては、不安の種です。
 工事前挨拶 1月21日
 工事挨拶と挨拶タオル   リフォーム工事は、どうしても音や、場合によっては振動が出てしまいます。
そこで、近隣にお住まいの皆様に、工事期間にご迷惑をお掛けする旨をお伝えし、ご協力のお願いを工事が始まる前にさせて頂いております。
早速、K様邸のある足立区千住東を数件お伺いしたのですが、意外にも、空き家になっているお宅があちらこちらに…。調べてみると、このあたりは歴史が古く、かつて駅近くの住宅街として賑やかだったそうですが、今では高齢化にともなう過疎化が進んでしまっているようです。
お伺いしたご近所の方に「リフォームで若い人たちがたくさん移り住んで来て、前みたいに賑やかになるのは大歓迎だよ!」と、とてもありがたいお言葉をいただき、お礼をして挨拶を終えました。
そういえば、このあたりには古い建物が多く目に付きます。5路線も乗り入れる便利な駅の近くなのに…もったいない!リフォームで街を活性化できたら素敵だなぁと思いました。(担当アドバイザー村上)
 工事前打ち合わせ 1月24日
 工事スタッフ解体前打ち合わせ  着工前にアドバイザー、現場監督のほか、大工さん、建材設備屋さんで現場打ち合わせをします。
どうやったらお客様のご要望を叶えられるのか、現状を採寸したり詳しく見ながら、最適な収め方や仕上げ方法、どのサイズの材料・設備が適切かなど、具体的な施工について、シミュレーションをします。
写真は、床下収納の開口部から、床下の構造や基礎、配管を調べているところです。
 2月1日~2月2日 解体工事

 1階解体後写真

1F 床は下地から新しく作るため、撤去しました。

 2階解体後写真

2F 和室から洋室に変更するため、畳も撤去。

 2月7日 柱抜き

 下左のBefore(施工前)の図面中、水色の「×」3箇所は、撤去する柱、ピンクの「○」は残す柱です。

柱抜き詳細図面

柱を抜く前

柱を抜く前の柱に位置関係

 通常の構造計算に加えて、大工さんの長年の経験・ノウハウを加味したうえでの安全・安心を十分過ぎるほど確保したうえでの柱抜きです。

30cmの集成材

高さが30cmほどある集成材の梁で補強(添え梁)します。

梁を持ち上げ

あらかじめ梁をはめ込む位置に切り欠き加工などを済ませたあと、梁をはめ込む位置まで持ち上げます。

つっかえ棒をたてる

つっかえ棒を立てて、添え梁をはめ込みやすくします。

梁移動

大きな木槌を使って、梁を所定の位置までズズッとスライドさせます。

柱外し

添え梁の位置が決まったら、つっかえ棒と柱を外します。

金物で固定

金物で補強します。

添え梁設置

添え梁の設置が完了しました。

金物

添え梁を支える柱には切り欠き+金物で、しっかり固定されています。

スッキリした1階

開放的な空間ができました。

2月7日 排水管工事

排水管工事写真

床下に配管します。手前がキッチン、奥は洗面です。

2月9日 束交換と床下断熱、床下下地
工事前の打ち合わせ時、居合わせた現場監督も職人さんも「冷たいね、寒いね、何とかしたいね」と言っていた床の底冷えが軽減され暮らしやすくなります。

木の束写真

リフォーム前は「木」でしたが、床下の湿気の影響を受けやすく、腐食や白蟻被害などの恐れが、どうしてもつきまとってしまいます。

鋼製束写真

リフォーム後の「鋼製束」はメッキ処理されていてサビに強く、高さの微調整もできてメンテナンスしやすいなど、便利で性能が良いため、多くの現場で使われています。

床下断熱

床下の全面に、厚さ4cmのポリスチレンフォームの断熱材を敷き詰めました。

床パネル貼り

床のパネル(下地)を根太に沿ってビスで止めます。

床パネル接写

正確な仕事です。

ビス止め

床パネル完了

2月13日 1階天井の野縁組

天井野縁

天井の仕上材(天井板)を張り付けるための
下地に使われる柱で、「野縁」といいます。また、これを組みあげることを、「野縁組」と言います。

1階全体

一階全体

2月13日 洗面脱衣室壁下地
洗面脱衣室施工中
 2月13日 先行配線
電気配線
2月14日 二階野縁組

レーザーチェック中写真

レーザーを使った綿密な工事

2階天井

2階の野縁組

フローリング敷設前の2階

2階全体

2月15日2階天井断熱

天井に断熱材敷設

天井の野縁組後、断熱材敷設

2月15日 2階床製作

二階床工事中

畳が敷いてあった階の床を製作中です。

 

床の層の説明

床の構造は上からフローリング-捨て貼り(床の下地)-根太(支える棒)-畳の下にもともと敷いていた板となります。

 

根太説明

畳下が水平でなかったため、根太の高さを細かく調整します。

合板はり

根太の上端の高さを水平に揃えたところで、捨て貼り(合板)を貼っていきます。

隙間の工夫

捨て貼りを施工する際は、湿度などによる木の収縮に対応するため、合板と合板の隙間を2mm程度空けますながら敷設します。○部分は隙間をあけるための薄板です。

捨て貼り完了

フローリングの下地、捨て貼りが貼り終わりました。

 2月21日 石膏ボード貼り

天井石膏ボード

天井

石膏ボード中

全体

洗面室ボード

洗面脱衣室周りのボード

2月24日キッチン設備準備

キッチンカウンター施工中

キッチンのまわりにつくカウンターを設置しました。

後方からみたキッチン

LDの見晴らしの良いキッチンは開放的です。これなら小さなお子さんにも目が届きやすく、安心です。

キッチン設置準備完了

石膏ボードを貼るとキッチン設置の準備完了です。

3月8日 システムキッチン設置

 キッチン設置中

箱を組んだあと、引き出しや扉を取り付けて細かく調整しています。

キッチン設置

見た目の割に収納たっぷりのクリナップコルティ

リビング側からみたキッチン

セミオープンのスッキリキッチンになりました。

3月8日 内窓設置
「内窓」は、今ある窓に、もう1枚窓を加えるだけの比較的簡単な工事ですが、断熱・遮音効果はかなり大きく、今回は足立区省エネ設備改修費補助金も利用しお得に工事出来ています。

施工前

内窓設置前

設置後

内窓設置後

ペアガラス

「ペアガラス」を内窓として設置。一枚カラスと比べ更に効果が高くなります。

3月8日 クロス工事

パテ作業中

クロス工事の前に下地を整えます。

パテ施工中

パテ処理をします。

クロス貼り完成

クロスがきれいに貼られました。

リビング・ダイニングリフォーム

柱を2本抜き、1本を移動させて大空間を実現

リフォーム前

リフォーム前はリビングが独立した部屋になっていて、床も1段上がった完全個室となっていました。キッチンからは中の様子も見られず、使い勝手も不便でした。
今回のリフォームではリビング・ダイニング・キッチンを1つの部屋にまとめ、大きなワンルームにするご提案をしました。

リビング施工前 ダイニングからリビングを見た様子
リフォーム中

ワンルーム化を実現させるためには、構造柱を移動させる大きな変更が必要です。水工房では設計サイドで構造計算を、現場サイドでは大工職人さんが綿密に現場を確認しながら、耐震性・安全性を何度も確認しながら工事を進めました。

柱抜き前 梁取り付け中 リビング施工中
リフォーム後

間取り変更が実現することで、小さなお子さんをリビングで遊ばせておきながら、料理や家事をこなす暮らしができるようになりました。また床下の断熱材と内窓の断熱効果で、家じゅうどこでも快適に暮らせるようになりました。

狭小住宅リフォームのリビング キッチンからみたリビング リビングからみたキッチン

キッチンリフォーム

大移動させて、リビング・ダイニングを見通せる対面キッチンに

以前はリビングに背を向けて壁面へ配置されていたキッチン。今回のリフォームでは大きくダイニング側へ移動させて、対面キッチンに変更します。
水まわりを含めた1階はスケルトンリフォームです。これにともなって、給水管・排水管はすべて最新の樹脂製に変更して、安心してお水を飲めるようにします。
構造上必要な柱は、キッチンの壁内にうまく抱き込んだデザインにして、雰囲気を和らげています。また、ダイニング側にはカウンターを設け、配膳台のほかちょっとした食事もできるようになりました。

リフオーム前

リフォーム前キッチン

リフォーム中

キッチン施工中

リフォーム後

キッチン完成

洗面リフォーム

独立した洗面脱衣室をつくり、安心してお風呂に入れるようにしました

もともとK様邸ではキッチンの脇に浴室があり、脱衣室はありませんでした。また、洗面台はダイニングにありました。
今回のリフォームでは脱衣室をつくり、その中に洗面化粧台と洗濯機スペースを設けます。
洗面を移動し、浴室の隣に洗面脱衣室をつくっています。洗面脱衣室の柱は、梁を使って移設したものです。
今までなかった洗面脱衣室ができあがり、家族のプライバシーを確保できました。これならお子さんが成長してお年頃になっても、安心してお風呂に入ることができます。ここには洗濯機置き場も一緒にし、脱いだ衣類もこの部屋にまとまるので効率的です。

リフォーム前

洗面前

リフォーム中

施工中

リフォーム後

洗面完成

トイレリフォーム

ドアを引き戸に変更してスペースも拡大。ゆったりできるトイレになりました。

トイレは広くなったことで、ゆったりとできるようになりました。また、新しいトイレ、新しい内装で、明るく清潔な空間になりました。トイレは広くなったことで、ゆったりとできるようになりました。また、新しいトイレ、新しい内装で、明るく清潔な空間になりました。

リフォーム前

施工前トイレ

リフォーム前

トイレ施工中

リフォーム中

トイレリフォーム後

リフォーム後

二階洋間リフォーム

和室から洋室に変更。ドアで自由に間仕切ることができます。

リフォーム前

1階はリビング・ダイニング・キッチンで占めているため、必然的に残りの2階が寝室になります。ところが2階は床が畳の和室。「寝るときはベッドで」というライフスタイルのK様は、2階をフローリングの洋室に変更を希望されました。

リフォーム前の和室1 リフォーム前の和室2 リフォーム前の和室2室
リフォーム中

2階は6畳+4畳半で、その間は襖でゆるやかに仕切られていました。今回のリフォームでもそのゆるやかな間仕切りを踏襲。3枚の大きな引き戸を取り付けて、暮らしに合わせて開閉できるようにしました。
内装では以前あった和室ならではの柱や長押を活かすデザインに。石膏ボードをそのまま砂壁の上に貼ると厚みで柱が埋もれてしまうため、薄めの合板を壁に貼り、その上をクロスで仕上げました。

リフォーム中2階和室 リフォーム中ボード貼り リフォーム中建具取り付け
リフォーム後

10.5畳の大きな洋間の寝室が完成しました。3枚の大きな引き戸で部屋を仕切ることができ、必要に応じて子供部屋などを分けられるフレキシブルな間取りになりました。

リフォーム後の洋室1 リフォーム後の洋室2 洋室2間リフォーム後

2階ベランダリフォーム

朽ちていた鉄骨を補強し、新しい床に作り直しました

リフォーム前のベランダ

リフォーム前、プラスチックの床板はガタガタで隙間も目立っていました。小さなお子さんもいらっしゃいますし、何より洗濯干しに支障が出てしまいます。そこで今回はこのベランダもリフォームすることにしました。

リフォーム中ベランダ

床板を外したところ、デッキの鉄骨が錆びて朽ちていました。そこで新しい鉄骨で修繕しなおし、しっかりとした鉄骨の下地をつくりました。床板は新しいプラスチック製のものを隙間なく取り付けました。

リフォーム後ベランダ

デッキの鉄骨を修繕し、安心して洗濯の物干しができるようになったベランダ。床板も新しくなり、まるで新品のようにキレイなベランダになりました。

玄関リフォーム

リビングとの間にホールをつくり、一呼吸できるスペースをつくりました

リフォーム前の玄関

1階を大きなワンルームに間取り変更したため、「玄関を開けたらすぐにリビング」という位置関係にありました。そこで、玄関とリビングの間にワンクッションおける玄関ホールを設け、リビングとの間はドアで仕切って独立した部屋をつくります。

リフォーム中の玄関

この部分はもともと廊下だった部分を活用しています。柱も既存のものを利用し、小さなホールをつくりました。リビングとの間にはドアを取り付け、完全に独立した部屋にしました。

リフォーム後の玄関

玄関とリビングの間にワンクッション置けるスペースを設けることで、宅配便や急なお客様が来てもあわてなくても済むようになりました。玄関ドアの開け閉めによる外気の侵入も抑えることができるので、断熱面でも効果を発揮します。

階段リフォーム

砂壁からクロスに変更。明るい階段室で安心が増しました。

リフォーム前の階段

当初は予算の関係で階段まわりは手を付けない予定でしたが、それだと全部屋が新しくキレイな洋風になっているのに、階段だけが濃緑の渋い和風の砂壁に…。できることなら階段室も他と同様に新しくしたいもの。そこで各部の工事を調整して、壁にクロスを貼る工事をすることになりました。

リフォーム中の階段

ここでは砂壁の上に直接クロスを貼る工法をセレクト。下地を平らにする「パテ処理」で難航しましたが、職人さんの技術で問題なくキレイに仕上がりました。

リフォーム後の階段

出来上がった白い壁の階段を見ると、各部屋との統一感も生まれて素敵な雰囲気に。足元も明るくなったお陰で、安心して生活できるようになりました。