板橋区の築49年の戸建て住宅を相続されたT様。細い私道に面しており再建築不可物件のため、スケルトンリフォームして二世帯住宅にすることを選択されました。
階段を架け替えたり、間取り変更や、水回りの移設などを含む大規模なリフォームでした。必要な部分は柱を抜いて新しい柱に入れ替え、耐震壁を増やし梁を補強したりと、耐震性を高めました。また、床下の土だった部分に基礎を打ち直して基礎を補強しました。
細い私道と崖地の間に建つこちらの物件。接道義務を果たしていないため、再建築不可となっていました。
内部は和室中心の昔ながらの間取りでした。
柱や梁を残したすべてを解体してスケルトン状態に。既存の基礎は布基礎(壁の下のみにある基礎)だったため、床下は土でした。土だった部分全体に新たに基礎を打ち、基礎を補強しました。
床下がコンクリートになることで湿気対策にもなり建物が長持ちします。
▼鉄筋を組んだら基礎コンクリートを打ち込みます。
間取り変更で新たに作る壁の下には木枠を組み、新たに基礎を立ち上げます。
水道の設備配管をし、床下の木部分にはしっかりと防蟻処理(白アリ対策)を行います。
▼間取りが変わるため不要な柱を抜き、新しい壁の部分と補強が必要な部分に新たに柱を立てました。
また、断面の大きな梁も増やし全体を補強しました。
▼新たに構造金物を取り付けて耐震性をアップします。
▼2階の床を新たに組んでいきます。
▼階段は位置を変更し架け替えました。
▼構造用合板を張り、耐震壁を増やして耐震性を確保します。
▼全体の枠組みができたら、屋根や壁にしっかりと断熱材を入れます。
外壁にサイディング、屋根にコロニアル材を張っていきます。
内部の石膏ボードを貼り終わったら、壁紙などの内装工事です。その後キッチン等の設備機器を設置します。
1階をご両親世帯、2階をご夫婦世帯とした二世帯住宅に。
階段や水回りの位置を移設し、間取りを変えたことで、今のライフスタイルにフィットさせることができました。
子供部屋はクローゼットの上にロフトを作成。勾配天井によりデッドスペースとなる空間を活用しました。
主寝室はアクセントクロスとニッチのタイルでシックな印象に。
ウォークインクローゼットにもお気に入りの柄クロスを貼って。
階段の手すり壁には、お気に入りのガラスブロックでちょっとしたポイントに。洗面コーナーはオープンスペースのため、デザイン性のあるものを。
浴室はTOTOのシンラ。洗面とトイレは、ご夫婦とご両親それぞれのお好みで選定しました。
玄関は、星形のペンダントライトやステンドグラスのドアでかわいらしいナチュラルテイストにまとめました。