G様は、20年お住まいの我が家を単に新しくするだけではなく、使い勝手も良くしたいと考えていらっしゃいましたが、具体的にどうすればよいかわからない状態でした。そこで、特に不便されていた収納スペースを増やすプランをご提案。全体的な間取りは変わらなくても、収納量は1.5倍になりました。
リビングとの段差を解消した和室は、2面の壁すべてが収納。押入収納は布団の幅に合わせてコンパクトに、小物がしまいやすい奥行小さめの可動棚、大開口で見やすい大型クローゼットと、しまうものに合わせて設計しました。奥行の違いを活用して、収納の裏に位置する部屋からもたっぷりの収納に。
洋室(2)にクローゼットをつくるため、キッチンの位置を80センチほどリビング側にずらしました。それでもキッチンは220cmから240cmへとサイズアップ。キッチンがずれたことにより、柱型が背面収納と干渉しましたが、その部分だけ奥行の小さい吊戸棚を設置してスッキリと納めました。
もともとは、隣の洋室のクローゼットのため変形した部屋でした。広さはあっても使いづらく、掃除もしにくいということで、不便されていました。そこで、活用されていなかった洋室のクローゼットをなくし、洗面脱衣室を広げて物干し用のハンガーパイプを2本設置。洗濯機も奥に移動することができ、洗面台は75cmから120cmまでサイズアップすることができました。
もともと1216サイズで小さめだったユニットバス。壁の位置を7cmほどずらしたことで、1317サイズを実現しました。
もともと壁についていた引戸の収納をやめて吊戸棚に変更。見た目もすっきりとスタイリッシュになりました。埋めてしまった収納は、リビング側から電話台として使えるように造作しました。
築40年以上のマンションは断熱性が悪く、冬の寒さと夏の暑さにお困りでした。そこで、窓と壁をしっかり断熱して快適性を高めました。一番人目につくリビングの窓は、カバー工法(既存サッシにかぶせて新しい窓を取付け)で見た目も新築のように生まれ変わりました。洋室は内窓を取り付け、場所に合わせてコストを調整。また、外に面している壁は全て断熱材を入れました。